ヒゲクジラ目セミクジラ科
和名
ホッキョククジラ
英名
Bowhead whale / Greenland whale
学名
Balaena mysticetus
体にコブやせびれがなく、なめらかな曲線をしているのは、泳ぐ時に氷にぶつからないように進化したためとも言われている。口は大きく弓のような形に曲がり、頭はとても大きい。ヒゲ板は長いと4メートルにもなり、クジラの中で一番長い。
大きさ
14.0 〜 18.0 m
食べもの


行動


くちばし
なし
せびれ
なし
ぜつめつの心配
ひくい
たかい

なかまを探してみよう
とくちょう
つめたい海がすき。きせつごとに回遊をする。
親子や小さなむれで、氷の下を長いきょりを泳ぐ。
ヒゲクジラはエコロケーションをしないが、ホッキョククジラは音で氷山などを見分けている。
皮ふの下の脂肪(しぼう)はとてもぶあつい(首あたりはあつさ50cセンチになる)ので、寒さに強い。
100才ほど生きたきろくもあり、『ほにゅうるい』の中では長く生きるとされる。
こどもを生み育てる時期(冬)に、歌をうたう。その歌は冬のうちに少しずつかわり、次の年には全くちがう歌になるという。
文化・人とのかかわり
英名は、頭の形から“Bowhead(弓の形をした頭) whale(クジラ)”とついた。
古くからアラスカ州(しゅう)やカナダ北部にくらすみん族イヌイットの大切なしげんとされている。
エサをとるためにとてもゆっくり泳ぐので、1700~1800年代には人間にたくさんとられ、数が少なくなった。
ぜつめつの心配
レッドリストは、ヨーロッパでは『危急(ききゅう)(VU)」、東グリーンランド・スヴァールバルしょ島・バレンツ海は『危機(きき)(EN)』となっている。
近年では、温だん化により、くらしている海のかんきょうが急にかわり、生活しにくくなってしまうのではないかと心配されている。