ずかんの使い方

子どもたちへ

この「イルカ・クジラウェブずかん」は、イルカ・クジラのことを楽しく知ることができるサイトだよ。
イルカ・クジラは、今、この同じ時間に、水の中を泳いでいる。少し遠い場所にいる動物のように思うかもしれないけれど、イルカ・クジラのくらす海や川と、わたしたちのくらす町は、大きな「水のつながり」でつながっているんだ。
いつまでも、イルカ・クジラに出会える地球であるために・・・多くの人に、海の世界を知ってもらえたらうれしいです。

“ずかん”について

“クイズ”について

“パズル”について

“もっと知る”について

日本の海でイルカ・クジラに会える場所が書かれているよ。本物のイルカ・クジラにも会いに行けたら、ずかんだけではわからないイルカ・クジラのこと、海のことがもっとわかるよ。

いきもののこと

『分類(ぶんるい)』について

地球には、小さな虫から大きなクジラまでたくさんの生きものがいる。生きものたちは、「分類(ぶんるい)」といってグループごとに分けられているよ。

一番大きいグループは「界(かい)」といわれ、「動物界」「植物界」などのグループ。さらに、「門(もん)、綱(こう)、目(もく)、科(か)、属(ぞく)、種(しゅ)」と細かく分けられていく。イルカ・クジラは「動物界 脊索動物門(せきさくどうぶつもん) 哺乳綱(ほにゅうもう) 鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)」だよ。
分類は、体の形や大きさ、生息地、食べるものなど、多くのとくちょうから分けられる。さいきんでは、生物のせっ計図である「DNA」を使った、遺伝子(いでんし)のじょうほうからも分けられているんだ。

『ぜつめつの心配』について

いろいろな種類(しゅるい)の生きものが多くの命をつないでいることで、この地球のゆたかな自然が守られているね。
生きものの一つの種類(しゅるい)が地球上から全くいなくなることを、「絶滅(ぜつめつ)」というよ。ずかんの中に出てくる『ぜつめつの心配』は、『レッドリスト』という、ぜつめつの心配がある野生生物が書かれたリストをもとにしているんだ。まだぜつめつはしていないけれど頭数は少なくなっているイルカ・クジラも多くいるので、見てみてね。

参考:国際自然保護連合 IUCN 2024. The IUCN Red List of Threatened Species. Version 2024-1. https://www.iucnredlist.org/

大人の方へ

この「イルカ・クジラウェブ図鑑」は、イルカ・クジラの生態や彼らの暮らす環境、保全状況などを楽しく学ぶためのweb教材となっております。
イルカ・クジラは、今、この同じ時間に、水の中を泳いでいます。少し遠い場所にいる動物のように思いますが、イルカ・クジラのくらす海や川と私たちのくらす町は、大きな「水のつながり」でつながっているのです。いつまでも、イルカ・クジラに出会える地球であるために・・・知ることは、守ることの第一歩。彼らについて学ぶことで、海の未来を考えるきっかけとなれたら幸いです。

“ずかん”について

イルカ・クジラの種類を、体の形や大きさ、生息地や餌など、特徴から探すことができます。クイズやパズルのページで遊びながら繰り返し図鑑のページを見ていただくことで、より理解が深まります。

“クイズ”について

イルカ・クジラの生態や人との関わり、海の環境など、様々なクイズが出てきます。初級・中級・上級とレベル別になっていて120問あり、1回5問ずつランダムで出てくるので、繰り返し挑戦していただけます。探究心、知的好奇心から学びが広がるよう、関連する図鑑ページとリンクさせています。

“パズル”について

イルカ・クジラは、食性、泳ぎ方や速さ、行動範囲の広さ、暮らしている場所などによって、それぞれに適した体の作りをしています。
16種の鯨類が頭・背・腹・尾の4つのパーツに分けられ、それぞれの鯨種の持つ特徴が各パーツを選択する毎に表示されます。4つのパーツを自由に組み合わせて自分だけの新しいイルカ・クジラを生み出す中で、特徴を「すばらしさ」として考え、イルカ・クジラの生態の多様性や適性を楽しみながら学べます。

“もっと知る”について

日本の海でイルカ・クジラに会える場所が書かれています。本サイトを通して鯨類に親しみを持てたら、本物のイルカ・クジラに会いに行けるとその体験はかけがえのない宝物となることでしょう。
自然界でイルカ・クジラと接するときの心構えも載せているので、野生動物とのかかわり方を考えるきっかけとしてもこのページを活用していただけます。

出典・参考資料

書籍

レッドリスト IUCN 2024. The IUCN Red List of Threatened Species. Version 2024-1. https://www.iucnredlist.org/

ウォッチングフィールド

イベント情報

ずかんをつくった人たちのこと

制作・運営

一般社団法人ICERC Japan(アイサーチ・ジャパン)
「イルカ・クジラが好き。だから彼らが暮らす自然を大切にしたい」そんな想いから、イルカ・クジラや海の自然のことを分かりやすく伝え、たくさんの人に正しく知ってもらえるように、環境学習や自然観察などを行なっている。
ウェブサイト:https://icerc.org/

ずかん・クイズ監修

田島木綿子(国立科学博物館)
獣医師、博士号(獣医学)
国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物グループ 研究主幹
筑波大学生物系准教授
日本獣医生命科学大学客員教授
全国の海岸で発生する海の哺乳類のストランディングに対応し、病気と形にまつわる研究を進める。最近は海洋環境保全や保全医学にも力を入れる。

ずかんイラスト

Whale Artist あらたひとむ
ジャンルにとらわれない幅広いスタイルで世界中の人にクジラを知ってもらえるよう活動するアーティスト
ウェブサイト:https://lit.link/whaleartist

カードパズル 監修・イラスト

きのしたちひろ
海の生き物が好きなイラストレーター。東京大学大学院、農学生命科学研究科で博士号取得後、イラストレーターとして活動。
専門は大型の海洋生物の生理学や行動学。著書に『生きもの「なんで?」行動ノート』(SBクリエイティブ)など。
ウェブサイト:https://lunlundi.com/

ウォッチングポイント 監修

日本イルカクジラウォッチング協議会(JWDC)
イルカ・クジラウォッチングを単なる娯楽と捉えず、自然を大切にしつつイルカ・クジラと人間とのより良い付き合いを目指す団体。ウォッチングを通して海の保全・地域振興・環境教育に寄与できるよう、関係者同士で"良い"取り組みを共有している。
ウェブサイト:https://jwdc2014.wixsite.com/jwdc

助成

子どもゆめ基金

イルカ・クジラ図鑑は、令和6年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の助成を受けて、一般社団法人ICERC Japanが作成しました。 非営利目的の青少年活動で使用する場合には(一社)ICERC Japanまでご連絡ください。
ウェブサイト:https://yumekikin.niye.go.jp/
こどもゆめ基金 学校教育OK